一部の国での航空機による国内旅行や、また特定の国の間での旅行経路が再開しつつある中、ラウンジは空港ターミナルからの避難所とみなされ、旅行者の旅においてますます重要な役割を担うことになります。この基準は、コリンソンのポートフォリオの空港ラウンジが空港におけるやすらぎの場であると、戻ってきた旅行者に安心していただくことによって旅行者の信頼を高めるために、作成されたものです。
コリンソンは、当社の社内グローバル・メディカル・ディレクターであり、ウイルス対策の専門家であるサイモン・ウォレル博士を含め、幅広い情報源から情報を得るよう努めています。また当社ラウンジ運営の一部のパートナーと共同で、貴社の顧客、当社のメンバーそして当社ネットワーク内で業務にあたっている大切なスタッフの安全および福祉を守るのに役立つように、以下のガイドラインの提供にも努めています。当社は、これらの責任ある対策を適用することにより、継続するコロナウイルスの脅威を防ぎつつ、空港ラウンジが他に類のない個人的な体験を引き続き提供することができ、またさらに旅を愛する私たちが自信をもって飛行機での旅が戻ってくることを歓迎できることにつながると考えています。
ラウンジスタッフの健康
推奨手順
- ラウンジ内での健康および安全手順に関する各スタッフメンバーのトレーニングを増加します
- スタッフの健康を厳重に観察します。コロナウイルスの兆候を示すスタッフは出勤を控え、復帰の時期に関しては現地政府のガイドラインに従います
- シフトに就く際、スタッフは業務開始前に服の着替えおよび/または十分な消毒を行うことができます
- 全スタッフに対して適切な個人用保護具(PPE)を提供します。スタッフは、業務にあたる際には常にこれを着用しなければなりません
- 調理手順は現地の食品衛生基準に従っていなければならず、またスタッフは適切な装備を行わなければなりません
追加手順
- 空港においては、従業員のために空港が主導する保健対策が存在しないため、現地当局の指針に沿った体温その他の健康チェックの実施を検討します
ウェルカムエリア
推奨手順
- ラウンジの外に行列ができることが想定される場合は、安全な距離を確保するため、床に適切な行列用の印を設置します
- チェックインカウンターにはゲストおよびスタッフ用の手指消毒液を置きます
- 登録担当スタッフは、定期的に手指の洗浄または消毒を行います。手袋を使用する場合は、これを定期的に交換し、注意深く処分します
- 表示/視覚表示/TV(場合に応じて)を用いて、ゲストに対する適正衛生規範の実施を強化します
- 中止されているサービスとあわせて、特定の新型コロナウイルス感染症関連対策を強調して示します
追加手順
- Perspexスクリーンをウェルカムデスクに設置するか、または透明なフェイスシールドの使用を導入します
平面図および座席配置
推奨手順
- 人々が集まる高密度のエリア(フライト情報表示システム(FIDS)前のエリア、人通りの多い通路、バーまたは飲食物提供エリアの前のエリア)を確認し、人々の密集を抑えるための対策を特定します。床に適切な距離を示すための印を付けることは可能でしょうか?
- 家具の配置を確認して、現地政府のガイドラインを満たしつつ、空間利用を最大化することができ、さらに同行旅行者のグループが一緒に座ることができる方法を特定します
- I配席サービスを導入して、受付係が新たなゲストまたはゲストのグループのそれぞれのためにラウンジでの空きを特定することができるようにします。これにより、ゲストがそのグループの人数に応じた適切な空間を利用することができ、受入可能人数を管理する支援となります
追加手順
- 貴社が配席サービスを実施することができない場合、明瞭なテーブル方針を運用し、片付け、清掃、消毒が行われたテーブルに表示を置いて、ゲストがどのテーブルが清掃されているかをすぐに確認できるようにします
ラウンジへの移動
推奨手順
- ラウンジ内で従う必要のある、ソーシャルディスタンスに関する具体的な現地の指針および新型コロナウイルス感染症関連の衛生上のエチケットを強調するために表示を使用します
- ラウンジ内の各所にゲスト用の手指消毒液およびティッシュを設置します
- 各所にゲストが利用しやすい蓋付きのゴミ箱を設置します。適切な個人用保護具を着用したスタッフがこれらを定期的に処理します。ゴミがあふれることがあってはなりません
- すべての洗面所に表示を設置し、ゲストに対して設置されているせっけん/手洗い用液体せっけんで少なくとも20秒間手洗いすることを喚起します
追加手順
- 可能な限りラウンジ内での移動を削減します
飲食サービス
推奨手順
- 食事および飲料を受け取る場所について選択制を導入し、現地の社会的距離の指針に沿ったゲストの待ち行列のシステムを運用します
- バーのサービスについては、係員は、どの面が清潔であるか、またどの面が汚染されている可能性があるかを特に意識しなければなりません。例えば、ゲストが使用したコップを片付け、それから清潔な瓶を新たなお客様に手渡すことは、良い考えとはいえません
追加手順
- セルフサービスの食事と飲料コーナーは、適切な個人用保護具を着用したスタッフによるゲストへの直接的な食事と飲料の提供というソリューションに変更します
- 明瞭なテーブル方針を運用して、テーブルを清掃・消毒し、またゲストが席を立った後は片付けておきます
ラウンジのアメニティ
推奨手順
- 子ども用のプレイエリアがある場合は、閉鎖します。収容能力をさらにうまく活用するために、プレイエリアに追加で座席を置くことは可能でしょうか?
- シャワー施設がある場合は精査し、これを適切に清掃および消毒することができない場合には閉鎖します
- 印刷物は除去します
追加手順
- 印刷物はゲスト個人の機器からのデジタル媒体へのアクセスに変更します。コリンソンはパートナーと共に取り組んでおり、関心があるものについては紹介することができます
ラウンジの清掃および環境に関する基準
推奨手順
- 清掃のシフト回数を増加し、スタッフに適切な個人保護具を提供します
- 現地の衛生当局が新型コロナウイルス感染症に対して有効であるとして推奨する清掃用製品を使用します
- ゲストエリアに人がいなくなった際には、新たなゲストの入室を認める前に、清掃および消毒を実施します
- 人通りの多いエリアすべてを毎日消毒し、また定期的にラウンジ全体を完全に清掃します
- ラウンジ内で新型コロナウイルス感染症の兆候を示したゲストの管理方針を計画し、実施します
- 終日空調設備を稼働し続け、可能であれば空気再循環の頻度を少なくとも1日5回に設定します
追加手順
- 空気ろ過システムを100%外気に切り替えるか、HEPAまたは紫外線殺菌装置付きろ過システムを検討します
非接触の旅
これらのガイドラインに加え、当社では、パートナーがコリンソンの機器を通じてラウンジ利用の処理を行うことが可能な方法への変更を推奨しています。このような変更により、ラウンジスタッフと旅客の間で機器やカードを手渡しする必要が削減されます。
現段階ではソフトウェアの変更はなく、当社は長期でのソリューションについて調査中です。
このことはパートナーにどんな影響を及ぼすでしょうか?
ラウンジ利用のすべての処理はラウンジスタッフが行い、旅客が機器に触れることはありません。スキャニングまたは手入力の後、以下のことを行います:
- ラウンジスタッフは、旅客の搭乗券の便名を署名画面に記入します。ラウンジ利用のための署名をもらうために機器を旅客に手渡すことはなくなります
- その場合、ラウンジスタッフは、ラウンジ利用情報を示した機器画面を旅客に示す必要があります
- 旅客は口頭でラウンジ利用情報に同意する必要があり、ラウンジスタッフは旅客に代わって利用を「承諾」します。繰り返しますが、承諾を得るために機器を旅客に手渡す必要はありません
- 貴社の記録用に必要とされる場合に限り、受領書を印刷します